経営者の最も大事な資質は「金儲けに徹しないこと」

経営者の最も大事な資質は「金儲けに徹しないこと」

ごきげんよう、会社を潰した元社長です。

 

私は会社を潰す前「儲けたい!」そのスケベ心で「どうすれば儲かるか?」ばかりを考えていました。しかし、どうやら神様は我欲(自分のことだけしか考えない人間)が強い人の味方をしてくれない事がわかりました。

 

私は儲けたいと思うあまりに、大きな失敗をして会社を潰しました。

 

京セラ創業者の稲盛和夫さんの著述「心。」という本の中に、このように書かれています。

 

会社経営の場合、その動機が欲望に基づくものであったり、金銭的なものにとどまっている場合は、どんなに成長しても長続きしません。なぜそうなるかといえば、宇宙のもつ二つの大きな力が作用していると考えられるからです。

 

はい、まさしくそのとおりです。

 

ここに経営者の最も大事な資質が読み取れます。それが「金儲け(自分の欲望)」に留まっている限り長続きしないということです。

 

しかし、勘違いしないでください。「心。」を読めば分かりますが、一番はじめのスタートダッシュは我欲でも良いということです。

 

  • 人よりカッコよく見られたい
  • 振られた彼女を見返したい
  • 人よりリッチな暮らしをしたい
  • 儲けて良いところに住みたい
  • 値段を気にせず買い物したい

 

最初はこれでも良いということです。ただ、この我欲の状態に留まっている限りは経営は長続きしないというわけなんです。

 

再び稲盛和夫さんの「心。」から引用します。

 

宇宙の大原則は「成長発展」にあります。宇宙には一瞬たりとも停滞することなく、すべてのものを進化発展させてやまないエネルギーが満ち満ちている。しかし、実は宇宙にはもう一つ大きな働きがあって、それは「調和を保つ」というものです。

 

なぜなら、すべてが成長発展すると巨大になりすぎて、全体のバランスがとれなくなってしまうからです。あまりにも拡大しすぎたものは、調和を保つという働きに沿って、崩壊の方向へと導かれる。それもまた宇宙の厳然たる法則なのです。

 

経営者の資質にとって最も大事なことは、この「調和を保つ」ということがキーワードのようです。

 

我欲というのはものすごいエネルギーがありますが、その膨らみすぎたエネルギーはいずれ風船のように爆発して消え去る。そうなる前に、調和する方向に向かわないといけないようです。

 

 

この宇宙は調和するようにでできている

 

実はこの宇宙はすべて調和を保つように完璧なバランスで設計されています。人間だけではなくて、動物も植物も調和度の高さ・低さが存在します。調和度が高い植物でいえば、ハスの花などのそうです。

 

ハスの花がお釈迦様に「天上界の花」として、台座の花として選ばれたのには、ちゃんと仏教的理由があります。それは、ハスは泥水の中からしか咲き上がってこないからなのです。

 

泥水とは人間の煩悩を意味し、煩悩とは「ねたみ・そねみ・恨み・呪い・執着・むさぼり」のことです。これらの煩悩の泥水の中から美しい花を咲かせるという仏教的理由があるのです。

 

これを人間に考えなおしたときに、経営者の大事な資質が浮かんでくるような気がします。

 

たとえば、現世というのは泥水まみれです。煩悩まみれです。その世俗の垢まみれの中でいかに煩悩と向き合い、キレイな花を咲かせることができるか?キレイな花とは、すなわち、キレイな人格を意味します。

 

これが経営者に試されているのかもしれません。

 

どんなに辛くて苦しいときも不平不満を言わず、目の前のことを一生懸命にやり、キレイな花を咲かせる努力をしていきたいものです。